近年、楽天市場への不正アクセス報告が相次いでいます。
「深夜に見知らぬIPアドレスからログインされた」「知らない商品を勝手に購入された」――そんな経験をされた方も少なくありません。
本記事では、実際に起きた事例をもとに、
-
不正アクセス後に「キャンセルメールが来ない」理由
-
個人情報が勝手に書き換えられる仕組み
-
今後二度と被害を受けないための完全対策方法
を、わかりやすく解説します。
疑問①:注文のキャンセルが行われているのに、キャンセルメールが届かないのはなぜ?
実は、楽天市場のシステム上、「キャンセルが成立するタイミング」が2種類存在します。
| 状況 | キャンセルメールの有無 | 詳細 |
|---|---|---|
| ショップが手動でキャンセル | ✅送信される | ショップ側の操作完了後に自動送信される |
| システム側の自動キャンセル(決済エラーや不正検知など) | ❌送信されない場合あり | 楽天側で不審な注文を検知し、自動処理した可能性がある |
👉「購入履歴には一時的に表示されたが、のちに非表示」になった場合、
楽天側が不正検知をして注文を自動キャンセルした可能性が高いです。
そのため、キャンセルメールが届かなくても「正常に自動キャンセル処理が行われた」ケースが存在します。
ただし、カード利用履歴に一時的な決済痕跡が残ることもあり、これは「仮決済(オーソリ)」と呼ばれるものです。
数日以内に返金または取り消し処理が行われるため、カード会社の明細を継続的にチェックしましょう。
疑問②:不正アクセスで個人情報が書き換えられた?そして戻された?
結論から言うと、不正アクセス者が一時的に情報を改ざんし、購入後に元に戻した可能性があります。
楽天市場では、購入時に「注文者情報」と「お届け先情報」が分離しています。
つまり、アカウントの会員情報そのものを変更しなくても、注文時だけ別の住所や電話番号を入力できるのです。
このため、
-
楽天の登録情報は正しいのに
-
注文メールには異なる住所・電話番号が表示される
という現象が起こります。
これは、不正者が自分宛に商品を送らせるための典型的な手口です。
(お届け先はあなたの住所のように見せかけ、実際は数字を一桁変えて別の場所を指定している可能性があります。)
疑問③:今後の安全性を高めるには
以下の対策は非常に重要です。
✅ パスワード変更
✅ クレジットカード削除
✅ ログインしっぱなしをやめる
✅ 2段階認証の設定
しかし、不正アクセスの再発防止には、さらに一歩踏み込んだ対策が有効です。
以下のポイントを押さえておきましょう。
🔒 今後の安全対策5選
1️⃣ パスワードを定期的に変更
→ 3ヶ月〜6ヶ月ごとの変更を推奨。英数字・記号を混ぜ、12文字以上が理想です。
2️⃣ 楽天IDと他サイトのパスワードを絶対に使い回さない
→ 他のサービスから流出したパスワードを使われる「リスト型攻撃」が主な原因です。
3️⃣ 2段階認証を「必ず」有効化
→ 楽天の「ワンタイムパスワード(OTP)」設定を利用しましょう。
(SMS認証よりもアプリ認証の方が安全です)
4️⃣ クレカ情報は登録せず、都度入力方式にする
→ 被害を防ぐ最も確実な手段です。
5️⃣ 不審なメール・SMSは開封せず公式サイトで確認
→ 本物そっくりのフィッシングメールが多発しています。
楽天からのメールでも、必ず「送信元ドメイン」を確認(@rakuten.co.jpのみが正規)。
💡 不正アクセスの確認方法
楽天では以下の手順でログイン履歴を確認できます。
-
楽天会員情報管理ページへアクセス
-
「最近のログイン履歴」をクリック
-
不審なIPアドレス・端末情報がないかを確認
※不明なIPがある場合は即座にパスワード変更を行いましょう。
🚨 万が一、再び不正購入があった場合の対応手順
| 手順 | 行動内容 |
|---|---|
| ① | クレジットカード会社に「不正利用申請」を行う |
| ② | 楽天市場の「不正アクセス報告フォーム」から報告 |
| ③ | ショップへ「キャンセル・返金依頼」を行う |
| ④ | 被害記録(メール・明細)をすべて保存 |
| ⑤ | 警察のサイバー犯罪相談窓口へ報告 |
まとめ:楽天市場の不正アクセスは誰にでも起こり得る
今回のケースのように、楽天からの正式メールであっても、不正アクセスは現実に起こります。
しかし、適切な初動対応と強固なセキュリティ設定により、被害を最小限に抑えることが可能です。
✅ キャンセルメールがなくても、システム側の自動対応の可能性あり
✅ 個人情報は購入画面だけで改ざんされることもある
✅ パスワード管理・2段階認証・カード未登録化で再発を防止できる
安心して楽天を利用し続けるために、今すぐセキュリティ設定を見直すことをおすすめします。

