「ワールドシリーズって、延長戦は何回まであるの?」
――野球ファンなら一度は気になる疑問ですよね。結論から言うと、メジャーリーグ(MLB)のワールドシリーズでは延長戦に回数制限はありません。
結論:延長回数に上限なし!
野球の頂点とも言えるワールドシリーズにおいては、延長回数に明確な上限は設けられていません。つまり、決着がつくまで試合は継続される形式です。
レギュラーシーズンではタイブレーク(10回から無死二塁スタート)が導入されている時期もありますが、ポストシーズン=ワールドシリーズではそのような簡略化ルールは適用されません。
このため、延長が何回にも及ぶ可能性があり、ファン・選手にとって「体力・集中力」の総力戦になります。
ワールドシリーズの延長ルールの基本
✅ 主なルールポイント
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延長回数「制限なし」:勝敗が決まるまで継続される。
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無死二塁スタートなどの“簡略化”タイブレークルールは採用されていない。
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延長に突入すると、両軍とも投手・野手の疲労・采配が鍵となる。
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延長が長引くほど「ブルペン(救援投手陣)・控え野手」の使い方が重要に。
このように、ワールドシリーズでは文字通り「最後の1球」まで勝負が続く構造になっており、延長回数という枠を設けずに真の勝者を決めるための舞台とされています。
最新の延長18回試合:何が起きたか?
2025年10月27日(日本時間28日)に行われた、ロサンゼルス・ドジャース対トロント・ブルージェイズの第3戦において、なんと延長18回・試合時間6時間39分という記録的なゲームが発生しました。
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第3戦(日本時間9時11分開始)→延長18回、午後3時50分まで続行。
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この「延長18回」は、ワールドシリーズ史上最長タイ記録となりました。
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特筆すべきは、大谷翔平選手がこの試合で「1試合4長打(本塁打2本含む)」という歴史的活躍をみせたこと。ポストシーズン1試合で4長打は、1906年以来119年ぶりの記録です。
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延長11回あたりで大谷選手が足を痛めかけた場面もあり、極限状態での戦いであることを象徴しています。
このように、「制限なしの延長」によって、記録的な長時間試合と選手の超人的活躍が同時に生まれました。観戦側も次に何が起きるか予想できないドラマが展開されます。
過去・代表的な長時間試合と比較
過去にもワールドシリーズで長時間延長試合は起きていますが、以下のような例があります:
| 年度 | 対戦カード | 延長回数/時間 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2025年 | ドジャースvsブルージェイズ | 延長18回/6時間39分 | 最新・史上最長タイ |
| 2020年 | ドジャースvsレッドソックス | 延長18回/7時間20分 | 以前の最長タイ記録 |
| 過去年代 | – | 14回以上延長あり | 長時間戦の例多数あり |
こうした例からも、「延長回数に上限なし」というルールが、現実に“延長18回”“7時間超え”という極限の数字を引き出していることが明らかです。
なぜ「制限なし」の体制なのか?その背景
なぜワールドシリーズでは回数制限を設けずに「決着がつくまで」戦うのか、背景には以下のような理由があります。
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トーナメント形式の特性:ワールドシリーズはリーグ優勝決定戦・世界一決定戦という位置づけ。引き分けや次戦持ち越しでは「真の勝者」が決まらない。
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競技としての最高峰の意識:勝敗が決まるまで戦い抜くという“潔さ”が、シリーズの価値を高める。
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ファン・メディアの期待値:終盤の一点差、延長でのドラマが視聴・観戦価値を高めるため、制限を設けない方が演出としても強い。
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歴史的な伝統:長年にわたって「勝者を決めるまでやる」が慣例化されており、大きな変更が加えられていない。
このような背景を知ることで、「無制限延長」という一見“過酷”にも見えるルールが、なぜ維持されているか理解できます。
観戦ポイント&ファンが注目すべきポイント
🎯 注目すべきポイント
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ベンチワークと投手起用:延長に入ると投手陣の継投、控えの起用が勝敗の鍵。
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バッター&守備交代のタイミング:疲労が蓄積されるため、守備位置交代や代打出場などが勝機を握る。
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選手のスタミナ・集中力:6~7時間を超える長時間戦では、選手の体力・精神状態が試される。
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過去の記録・データ:延長回数や出塁数などの“記録争い”も楽しみの一つ。今回の大谷選手の4長打もその好例。
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放送・視聴スケジュールの把握:開始時間がずれ込むこともあるため、観戦計画を立てておくのがおすすめ。
💬 ファンへのワンポイントアドバイス
「延長に入ったら、いつ終わるか分からない」
という緊張感を楽しむために、軽食・飲み物・スマホ充電など、観戦環境を整えておくと安心です。
まとめ:延長戦の「醍醐味」を再確認
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ワールドシリーズでは延長回数の上限はありません。
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最新の事例として、2025年の試合では18回延長・6時間39分という記録が出ました。
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なぜそのようなルールなのかは、勝者を決めること、ドラマ性、伝統によるものです。
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延長戦になった際には、選手・ベンチ・観戦者すべてにとって“究極の時間”となりえます。
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長時間戦を楽しむためには、試合開始前の準備・視点を持つことが大切です。
