どちらが前か？新幹線の座席番号と進行方向の法則について

新幹線に乗る際、「どの席が進行方向に向かっているのか？」「座席番号からそれが分かるのか？」と疑問に思ったことはありませんか？特に東北新幹線では、座席番号と進行方向の関係を知っておくと、より快適な旅が楽しめます。

本記事では、東北新幹線の座席配置や進行方向との関係、予約時のポイントなどを詳しく解説していきます。

新幹線の座席番号と進行方向の基本
東北新幹線の各列車の特徴
座席の向きと方向の関係
人気の座席とおすすめの場所
予約と指定席の重要性
荷物と座席の関係
特殊な座席番号について
新幹線沿線の観光スポット
実際の利用者の声
まとめ

新幹線の座席番号と進行方向の基本

新幹線の座席番号の意味とは

新幹線の座席番号は「車両番号」＋「座席記号（A〜EまたはF）」で構成されています。例えば「5号車の12A席」は、5号車の12列目、左側の窓際の席を指します。

一般的な座席配列は以下の通りです（普通車）：

3列＋2列配列（例：ABCDE）
- A：左側窓側
- B：中央
- C：通路側
- D：通路側
- E：右側窓側
2列＋2列配列（グリーン車など）
- A：左側窓側
- B：通路側
- C：通路側
- D：右側窓側

グランクラスなどの特別車両では1列に2席しかないこともあります（1＋1配列）。

つまり、「座席番号」は位置を示すだけでなく、進行方向との関係や、窓側・通路側かどうかも判断するためのヒントになるのです。

進行方向の確認方法

進行方向は、乗車する列車の「上り」「下り」と「編成配置」を組み合わせることで判断できます。新幹線では基本的に「1号車側が進行方向の後ろ」となることが多く、これは以下のように覚えると便利です：

東京発（上り）→ 1号車が後方、10号車以降が先頭（前）
東北方面発（下り）→ 1号車が先頭、10号車以降が後方

ただし、列車が折り返し運転をする場合などは編成の向きが逆転することがあるため、確実に確認するには公式の座席表や駅での案内表示を見るのがベストです。

さらに、駅のホームにある車両案内図では、「この列車の進行方向」と明記されていることが多く、ホームでの立ち位置＝座席の向きも把握しやすくなります。

東北新幹線の座席配置

東北新幹線では列車タイプによって車両数・配置・座席仕様が異なりますが、基本的には以下のような構成が多いです：

普通車（自由席・指定席）：3＋2列（A～E）
グリーン車：2＋2列（A～D）
グランクラス：1＋2列または2＋1列（A～C）

そして号車配置の典型例（E5系はやぶさ）：

車両番号	種類	特徴
1～3号車	普通車（自由席）	自由席エリア（混雑しやすい）
4～10号車	普通車（指定席）	指定席（比較的静か）
11号車	グリーン車	ゆったりした空間
12号車	グランクラス	最上級クラス

また、コンセントの位置や荷物スペースの有無なども、号車によって異なるので、事前に座席表をチェックすることが快適な移動のカギとなります。

東北新幹線の各列車の特徴

はやぶさとやまびこの違い

【はやぶさ】

特徴：東京〜新青森間を最速で結ぶ速達型。
停車駅：東京、仙台、盛岡、新青森など主要駅のみ。
全車指定席で、自由席はなし。
使用車両：E5系、H5系（北海道新幹線直通）

→ ビジネス利用や遠方へのスピード重視の移動に最適。

【やまびこ】

特徴：東京〜仙台・盛岡方面へ向かう中距離タイプ。
停車駅が多い（郡山、福島、白石蔵王など）。
自由席あり（通常1～3号車）。
使用車両：E2系、E5系など。

→ 地域利用・観光利用に適しており、価格重視の方にも人気。

「はやぶさ」は混雑率が高く、早めの指定席予約が必須。一方「やまびこ」は柔軟に乗車できる利便性があります。

なすのの座席番号について

「なすの」は東北新幹線の各駅停車タイプで、主に東京〜郡山間を走ります。利用者は地元住民や短距離利用のビジネスパーソンが中心。

自由席が多め：特に1〜4号車あたりに集中。
指定席エリアは混雑しにくいため、ゆったり乗りたい人におすすめ。
使用車両：E2系やE5系が主流。

他の列車より混雑が比較的少ないため、静かな車内を好む人や、急ぎでない人には穴場的存在です。

座席表を理解するポイント

座席表は、列車の進行方向、窓側・通路側、設備の位置をまとめてチェックできる便利な情報源です。確認する際のチェックポイント：

進行方向を明示しているか
号車ごとの座席配列（2列・3列など）
コンセントの有無
トイレや荷物スペースの位置
グリーン車やグランクラスの位置

公式サイトや「えきねっと」などのネット予約時にも座席表が確認できます。可能であれば、「進行方向の窓側」を選ぶと移動中も快適です。

座席の向きと方向の関係

上りと下りの違い

新幹線では「上り・下り」は地理的な南北ではなく、「基準駅（東京）」に対してどう動くかで決まります。

上り：地方から東京に向かう（例：仙台→東京）
下り：東京から地方に向かう（例：東京→仙台）

この違いを知っていると、座席がどの方向を向くか、どちら側に景色が広がるかを把握するのに役立ちます。

東京行きと仙台行きの比較

東京行き（上り）
- A席：進行方向左側窓側
- E席/F席：進行方向右側窓側
- 見える風景：山側中心（阿武隈川など）
仙台行き（下り）
- A席：進行方向右側窓側
- E席/F席：進行方向左側窓側
- 見える風景：太平洋側、田園風景

→ 「進行方向左側の窓側を選びたい」場合、上りと下りで選ぶ席が逆になることに注意が必要です。

座席の向きが旅に与える影響

進行方向に向かって座ることには多くのメリットがあります：

乗り物酔いの軽減：後ろ向きよりも身体が安定しやすい
景色が自然に流れて見える：旅行の臨場感がアップ
心理的安心感：体の動きと車両の動きが一致するため快適

逆に、『後ろ向きの座席（特に途中で向きが変わる自由席）』では、一部の人は酔いやすく感じることもあります。
そのため、予約時に進行方向の座席を選ぶことが重要なのです。

	窓側席	通路側席
メリット	景色が楽しめる / 壁にもたれて休める / 静か	立ちやすい / トイレに行きやすい / 荷物の出し入れが楽
デメリット	トイレに行くときに気を使う / 隣の人をまたぐ必要	景色が見えない / 人が通ると落ち着かない

予約と指定席の重要性

座席予約の方法

新幹線の座席予約は、以下の方法で可能です：

インターネット予約（えきねっとなど）
- 24時間利用可能で、座席表から選択も可能
- スマホからも簡単予約、チケットレスサービスあり
みどりの窓口（駅）
- 係員と相談しながら座席を選べる
- 高齢者や初めての方には安心
券売機での予約
- 自動券売機からも座席選択可能
- 混雑を避けられ、直前予約に便利

早期に予約することで、進行方向・窓側・コンセント付きなど希望の座席を確保しやすくなります。

指定席と自由席の違い

	指定席	自由席
料金	少し高い（通常＋数百円）	通常料金のみ
座席確保	事前に席が決まる	早い者勝ち（混雑時は立ち乗りも）
安心感	確実に座れる	混雑時は座れないリスクあり
利用者層	長距離利用者・ビジネス・観光	短距離利用者・節約志向の人

混雑する休日や朝夕の時間帯には、指定席を取っておくほうが快適です。

予約時の注意点

座席予約の際に気をつけたいポイント：

進行方向を確認：特に景色や乗り心地にこだわる人は注意
グループの場合は近い席を選ぶ：離れると会話がしにくい
コンセント付き座席かどうか：必要な人はE5系などに注目
静かな車両を選びたいならグリーン車中央部がベスト
多客期（GW・年末年始）は早めの予約が必須

また、えきねっと予約は早割や特典があるため、事前に登録しておくとお得です。

荷物と座席の関係

荷物置き場の位置と利用方法

東北新幹線では、大きな荷物を置く専用スペースが一部車両にあります。

11号車（グリーン車）や一部普通車の最後部付近に設置
旅行カバンやスーツケースを置けるよう、棚やロック付きの荷物置き場がある
大きな荷物（3辺合計160cm超）の場合は予約が必要（特大荷物スペース付き座席）

また、足元や前の座席下に置けるバッグサイズ（機内持ち込み程度）であれば、手元で管理するのがベストです。

荷物と座席の効率的な配置

快適な旅には、荷物の置き場所と動線が重要です：

窓側の席の人は荷物を足元に置くと安心
最後部の座席なら背後にスーツケースを置ける（人気なので早めに確保）
通路側の人は通行の邪魔にならないように収納がマナー

座席の下や網棚の利用もおすすめですが、貴重品は常に手元に。特にトイレで席を離れる時は注意が必要です。

旅行時の荷物管理のコツ

移動中の荷物管理のポイントは以下の通り：

2つのバッグに分ける：メイン（網棚や足元）＋サブ（貴重品・すぐ使うもの）
スーツケースは先に宅配便で送るのも◎：新幹線では身軽に
荷物には名前タグを付ける：万が一の置き忘れ対策
小さな南京錠やダイヤルロックを使えば防犯も安心

新幹線は比較的治安がよいとはいえ、長時間の乗車中に油断するとトラブルの元。常に目が届く配置にしておくことが大切です。

特殊な座席番号について

グリーン車の座席番号

グリーン車は、東北新幹線の11号車に配置されていることが多く、座席配列は「2＋2列」（A〜D席）です。

座席記号	配置場所
A席	左側窓側
B席	左側通路側
C席	右側通路側
D席	右側窓側

特徴的なポイント：

座席の幅が広くリクライニングの角度も深い
足元のスペースが広いため、荷物を置いても余裕あり
電動リクライニング・フットレスト・読書灯なども装備
静音性が高く、ビジネスやリラックス旅行に最適

混雑が比較的少なく、落ち着いた空間を求める方には非常におすすめのクラスです。

特殊車両の座席配置

【グランクラス（最上級）】

車両：E5系では10号車
配列：1＋2列（A席・C席・D席）
定員はわずか18名ほどのゆとりある構成
豪華な革張りのシート、専任アテンダント、軽食＆ドリンク付き

【多目的室付き車両】

車いす対応トイレや多目的室がある車両（主に8号車や7号車）
小さなお子様連れや、身体が不自由な方に配慮された構成

【大きな荷物スペース付き車両】

特大荷物対応の「予約制荷物置き場」がある車両（13号車など）
スーツケースや楽器を持つ旅行者に人気

特殊車両の存在を知っておくことで、シーンに合わせた乗車スタイルが選べるようになります。

選択肢の多い車両の概要

東北新幹線の中でも、「E5系・H5系」などの最新型車両は設備と座席の選択肢が豊富です。

普通車（自由・指定）
- コンセント付き席
- 静かな中間車両
- 窓配置がベストな席などを選べる
グリーン車
- 落ち着いた雰囲気、快適な長距離移動
グランクラス
- 新幹線の最高峰サービス。贅沢な空間を求める方に
ファミリー向け
- 空いている時間帯を選び、自由席にまとめて座るのも◎

目的・予算・快適さのバランスを考えながら、自分にぴったりの車両・座席を選ぶのが賢い選択です。

新幹線沿線の観光スポット

沿線旅行の魅力

東北新幹線沿線には、歴史・温泉・自然・グルメと、日本の魅力が凝縮されています。

仙台：牛たん・ずんだ餅・松島の絶景
盛岡：冷麺・わんこそば・岩手山登山
福島：会津若松の武家文化、鶴ヶ城、猪苗代湖
那須塩原：温泉地としての人気と自然散策
新青森：三内丸山遺跡、ねぶた祭、津軽海峡の景観

車窓から見る四季の風景も含めて、新幹線旅そのものが観光体験になるのが最大の魅力です。

設備を活用した観光提案

新幹線は単なる移動手段ではなく、車内設備を活用することで旅の質をワンランクアップできます。

フリーWi-Fiの活用：旅先の情報収集、SNS発信に便利
コンセント完備：スマホやPCの充電も心配なし
車内販売（ある列車のみ）：ご当地スイーツや飲み物で気分を盛り上げる
静かな空間で計画作成：次の観光地のルート確認やチケット手配も可能

特にグリーン車やグランクラスでは、まるで移動するラウンジのように活用できるのが魅力です。

実際の利用者の声

座席選びの体験談

実際に東北新幹線を利用した人の声から、役立つヒントが見つかります。

「E席で富士山が見えたとき、感動して写真を撮りまくった」
「通路側にしてトイレも気にせず立てたので快適でした（高齢の母と一緒）」
「グランクラスでのんびり東京～盛岡を移動。車内食事と静けさが極上」

座席ひとつで旅の快適さが変わる実感が得られる体験談は、選ぶ際の参考になります。

快適な新幹線旅行のヒント

イヤホンとブランケットを持参：騒音・冷房対策に便利
座席は進行方向・窓側がベスト：景色＆安定感
静かな時間帯を狙って乗車：朝10時〜午後2時が狙い目
荷物は最小限＆手元にまとめる：移動もスムーズ

小さな準備の積み重ねで、『快適でストレスのない旅』が実現します。

まとめ

東北新幹線の座席番号と進行方向の関係を理解することで、快適な座席選びが可能になります。座席表の確認や事前予約を活用し、自分にとってベストな座席を確保しましょう。

進行方向を意識するだけで、移動時間がぐっと快適になるはずです。次の旅ではぜひ、本記事の内容を参考にしてみてください。